ErgoDashキーボードを自作してErgoDoxから乗り換えた話
ErgoDoxを2017年から1年半ほど使っていましたが、
外国人の手のサイズにあわせて設計されているのかキーボードが大きく、
親指部分のキーが一部届かず、不満が出てきたため乗り換えを検討
条件
- 分離型
- 親指付近のキー 1.5〜2Uサイズが使用可能
自分が知る限りで完成品に該当するキーボードがなかったため、
仕方ないので自作キーボードで何か良いものがないか探してみる。
なぜ自作キーボード?
ここ数年、国内の自作キーボード界隈が盛り上がりを見せており、
色々な自作キーボードが国内で簡単に手に入るようになりました。
技術系イベントやキーボードイベント、BOOTH等の通販サイトから購入可能です。
その中で見つけたキーボードが今回乗り換えたErgoDashです。
ErgoDashキーボードとは
「ErgoDoxはキー数が多いけど、自作キーボードはキー数が少ない」と感じている方におすすめです。
ErgoDoxから乗り換えるのに最適なキーボードですね。
ただし完成品を販売しているわけではないので、自分で組み立てる必要があります。
他にもキーキャップとキースイッチは付属していないので、別で用意する必要があります。
キーキャップの種類、キーの押し心地を変えられるため、こだわりをもって選んだ方がいいです。
今回キースイッチは静音タイプのGateron Silent Redを用意。
静電容量無接点方式の静かさと押し心地には負けますが、通常の赤軸より静かで押した感じも軽くていいです。
今回はこちらのサイトから購入しました。
作成方法
設計者の方がビルドページを作成されています。とても簡単です。
はんだ付け、キーの配置を変更するためのファームウェアを書き込むあたりのハードルが高いらしいですが、基盤から設計しているわけではないので、書いてある通りに作っていけば何も難しくはありません。
必要な道具
実際に今回使用した道具を紹介しておきます。
はんだこては温度調節出来る物をおすすめします。
ピンセットやはんだ吸取り線、テスターはあった方がいいですが、最初はなくてもなんとかなります。必要になったときに購入するほうがいいです。
キーマップ変更
ビルドガイド通りにすすめると、最後に「Firmwareの書き込み」があります。
キーマップを変更するためには、qmk_firmwareを使用してビルド後ファームウェアに書き込みが必要になります。
ビルドするための設定も自分のOSにあった設定方法を行えば問題ありません。
ビルド方法はqmk_firmwareディレクトリで下記を実行するとビルド出来ます。
make ergodash/rev2:default
ビルド成功後に*.hexファイルが出来上がります。
あとはqmk toolboxを使用して、ファームウェアを書き込みます。
qmk toolboxの使用方法は
- Local fileにhexファイルを選択
- ergodash/rev2を選ぶ
- キーボード側のリセットスイッチを押す
- Flashボタンを押す
これだけで反映されます。
使用中のキーマップ
keymaps/keymap.c at master · mkaigawa/keymaps · GitHub
- 使用するレイヤーはデフォルトとLower
Defaultとは別にLowerに矢印キーを設定しているのは、vimと同じ動作をさせたかったため
- マウス移動をLowerに設定 (rules.mk MOUSEKEY_ENABLE = yes)
マウス移動はあると便利
最後に
会社のキーボードをErgoDoxからErgoDashに替えましたが、キー配置をErgoDoxに近づけているため違和感なく使えています。
作業スペースも広く取れるようになり快適です。
ErgoDoxもいいキーボードですが、同じように不満を持たれている方はErgoDashを検討されてはいかがでしょうか。
2019/01/30 追記
今のキーボードに合うパームレストがなかったので作成しました。
東急ハンズで木材加工をお願いして、ヤスリ(120番と400番)で削ってるだけの簡単な物です。
材料・加工費込の1200円程度でしたので、自作キーボードと一緒に自作パームレストはいかがでしょうか。